...分っかんねーよ。 コイツ、頭良かったじゃねーか。
もっといい方法があるって言ったのに...なんで分かってくれねーんだよ。
...マイクは、グングニルを使うためだけに人に造られた存在だった。
その役割を頼りに、千年という長い時間を過ごしてきたのだとしたら...
誰も、犠牲になんかしたくない。
その中には、マイクも入ってたのにね...
...分かるぜ。オレもなんか寂しいもんよ。
コイツのこと...嫌いじゃなかった。
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もうよせ、アーサー。
悲しんでるのはお前だけじゃないんだぞ。
...ね、灯心草。
みんな疲れていると思うし、今日はもう宿屋で休まない?
そうだな、僕も少し疲れたようだ。
すぐに宿屋に行くとしよう。
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...。
周りの大人が色々言ってくる中で、わたしの話を聞いてくれたのは...
施設内に佇むあなただけだった。
『ノー、リッキィ』
『ハードウェアの性能差から鑑みるに、わたしは貴方より先にはいなくならない』
そんなあなたが居てくれたから...だから、わたしは...
パパの意思を継いで、千年後の世界へ向かう決意が出来たのに...
だから、『あなたの設問自体に問題があると考えます』...
...あ...
だから、マイク...
あなたの事を今でも友達と思ってていい?
『イエス、リッキィ。あなたの思うままに。
あなたの正義を友として応援しています』...って...
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わたしなら大丈夫。 心配しないで。
昨日、マイクとお話できたから。
言葉通りなんだけど...
灯心草と二人でマイクに会いにいってきたの。
...マイクが、一言だけ話せたんだ。
リッキィのことを今でも友達と呼んでいた。
それにね...もう一つ、教えてくれたの。
セルについての情報よ。
何? ...成程、セルの座標位置か。
迷宮のB25Fにある樹海磁軸を用いて、セルの所へ瞬時に到達できる、と?
でも待って。
たしか磁軸の転移先は1つしか設定できないって言ってたわよね?
マイクが転移装置の情報を上書きしたの。
膨大な電力があれば可能だったのよ。
うん、もう使わなくなったグングニル。
その発射のためのエネルギーを全て使ってデータを書き換えてくれたわ。
グングニルのエネルギーを!?
マイクが、そこまで協力を...
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