剣士が血塗られた手を洗い流した水面(B13F)


遺跡調査の中止...?
またずいぶんいきなりですね。


...ウソなんか...



オイオイ、オレたちが何もしなかったら
災厄を止めることはできねーんだぜ!

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ふー、まっさか遺跡の調査を中止するとか言われるなんて思わなかったなぁ。



信じかたい話なのは事実なのよね。
けど、放置すればそれだけ危険な訳だし...何とか長を説得してもらえると助かるんだけど。


その間に樹海の調査を進めておけ、ということだが...
謎の生物か。


どことなく人に似ていて、俺たちと同じ言葉を使うらしい。
何か心当たりはないか、リッキィ?


いいえ、知的生命体が生まれるなんて
想定はされてなかったわ。


...もし居たとして...



いや、居るだろ!
居た方が面白そうだしよ。


それ、居るっていう理由になってないと思うんだけど。



まーまー、これ以上ここで立ち話もなんだし酒場に行きましょっか?



...。



あれ、何よその冷たい反応は。



君に付き合うのかと思えば、当然だ...


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


やれやれ、相変わらずだな。



...。



リッキィ、調子が悪いのか?
...午前6時だしな。


え? ううん、大丈夫よ。
少し考え事をしてて...


考え事?



まさか執政院が、調査を中止するなんて考えを示すと思わなかったから。



どうするんだ?



えっ?
...どこかから、忍びこむとか?


おっ、それいいな!
広いし、分かりっこないんじゃねーか?


それも手の一つだろうが...
そう簡単に執政院は樹海を封鎖出来ないさ。


僕らが口にしている食事や、目にする商品のほとんどが樹海由来と言ってもいい。
樹海を閉じればその全てを失うんだ、そんな判断はされないと僕は思うね。


グラズヘイムの閉鎖も、全ての樹海磁軸を抑えない限り難しいか?



そう...かな...



もー! さっきからムズかしい顔ばっかして!
ちゃんと飲みなさいよ! 進んでないわよ?


あわわわっ!?



...。



お前って本当に飲むと残念だよな...


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ところで、この森の中で謎の生物を探すのってけっこう大変なんじゃない?



地道に探すしかないだろうな。
行き止まりやなんかでも気をつけて、生き物の気配を見過ごさないようにするか。


それってこーいうののことか?
何かいるぜ。


...カニ?



どう見てもFOEね。
水の中に、隠れて...いるつもりかしら?


どうやら近くで戦闘していると、乱入してくるみたいだ。
水辺ではなるべく早く戦闘を終わらせよう。


んで、その戦闘だけど相変わらずキッツイぞ。



この魔物は氷属性の貫通攻撃を使ってくる。
ラクーナがフリーズガードで軽減しないと、厳しいか。


つまりクイーンアント戦のスキル構成のままじゃ辛いってわけね。



フリーズガードをレベル4までだな。
アーサーやリッキィも、ボス戦では一つの属性に特化するが探索では全属性上げる必要がある。


今更だけど、よくこんなに頻繁に休養してやっていけるわよねぇ。



クエストやミッションの達成でも結構な経験値をもらえるからな。
それで大体補填できる。


いや、そーいう事じゃなくて...
まぁいいけど。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ねぇ、誰かに見られてない?



ん?
樹海で会うっていったらブシドーとカースメーカーのねーちゃんたちだろ?


彼女たちなら声をかけてくるでしょ。
なんだか様子がおかしくない?


もしかして...謎の生物?



...こっちが気付いたことに、気付かれたみたいだな。
気配が森の奥に消えた。


...レンさんたちじゃなかった、よね?



...多分な。



ふむ...



(そういえば、第三階層に入ってからレンとツクスルの姿を見ていないな...
ここには来ていないのか?)


これでB13Fはほぼ踏破したな。
しかし、北部分は水に阻まれて進めないみたいだ。


やっぱりどこか別のフロアから来る必要があるのかしら。
もう行けるところは探索したものね?


ああ、B12Fには落とし穴はなかったはずだ。



そういやよ、ローザがラクーナの実家に戻るとかいう話はどうなったんだ?
あっただろそういうの。


ああ、その話か。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


どうやら、ローザはここに留まることを選んだみたいだ。



あの子がそう決めてくれたのね。
良かった、ローザがいなくなったらこの場所を維持するのも難しくなるもの。


うん、それに...
ローザが居なくなっちゃったら寂しいわ。


んじゃ、早速コーディアルをもらうか!



ああ、HPが上がるコーディアルを飲まないと、厳しくなってきているからな。



いや、そうじゃねーだろ!



それと、この探偵ともいずれ何かあるのかもしれない。



あの探偵さん、本当に優秀なのね。
たくさんの人に頼られていたもの。


だが少し気になることを言っていたな。
何かこの街で調査しているようだが...


あなた達、図書館の調査隊みたいなものかしら?



...なぜかしら、あの人と一緒にされると何か違うって気持ちになるわ。



まぁ、今は先に進もう。
次はB14Fだ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<<前へ 一覧へ 次へ>>

新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女