いいじゃないの、グラズヘイムから一晩かけて戻ってきたところなのよ?
今が仕事あがりよ。
まぁたしかに、そんな感じかもなぁ。
今日はもう宿屋に行こうぜ。
何言ってるの、今日から世界樹の迷宮に挑むわよ。
そうでしょ、灯心草?
...ん、そうだな。
宿屋で夜まで休んで、それから行くこともできるか。
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これが「世界樹の迷宮」...
危険な場所だと聞いているけど、こうして眺めていると美しい森ね。
さて、ではまず軽くB1Fを回ってみるか。
酒場でいくつかクエストも受けてきたぞ。
クエスト?
そんな暇はないわよ。急いで転移装置を見付けないと。
どうだろう、特殊な磁場の場所らしいが。
何にせよ、ここは危険な迷宮なんだ。あせらずに進むべきだと思う。
...その図書館の情報っていうのは、信用できるんでしょうね?
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いや、それについては僕も未知だ。
「グリモア石」のことだよ。
ミズガルズ図書館で研究中の不思議な力を秘めた魔石だ。
僕はメディックだが、この石の力でソードマンのスキルを使用できる。
他者のスキルを使えるようになる石?
...いいのか、俺に教えても。
君にはこの石の力を理解しておいて貰いたい。
有効活用してくれ。
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ここで魔物に襲われたみたいだし、少し気が引けるけどね。
...ここで魔物?
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...とまぁこの通り迷宮には危険も多い。
あまりあせって進むべきではないと思うな。
...いや、今のは余計な行動をしたからじゃない。
とにかくわたしは...
うん、やっぱり同じ森でも私の故郷とは感じが違うわ。
どこが、とは上手く言えないけれど。
ここから遠い北東にある《オンタリオ》って街よ。
紅葉がキレイで、甘い樹液が採れるメイプルの木が評判なの。
この辺りはオークの木が多いようだ。
珍しい木ではないが、ラクーナの故郷では見かけないかもな。
ラクーナってたしかお嬢様なんだよな。
全然そう見えねぇけど。
名物料理はメイプルを使った鶏の照り焼きとかカリカリのメイプル・スペアリブ。
デザートにメイプルアイスとかも定番ね。
んー...それがねぇ、作り方は知らないの。
地元では専属の職人がつくっていたから。
そ、そんな事、ひとことも言ってないでしょ!
無駄話はおしまい、はやく進みましょう。
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灯心草/レベル6
ラクーナ/レベル6
サイモン/レベル6
アーサー/レベル6
フレドリカ/レベル6